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《ボルメテウス・サイバー・ドラゴン》 SR 火・水 8 クリーチャー:ドラゴン コマンド 8000 ■Wブレイカー ■このクリーチャーがシールドをブレイクしたとき相手はそのシールドを墓地に置いてもよい。そうしなかった場合自分は山札から3枚までカードを引く。 作者:カケル ドロソにも焼却にもなる良カード 名前が気に入ってます 【企画】ボルメテウス好き集まれ!ボルメテウス祭り!企画に参加 評価 Wブレイク通る時は6枚まで引けるってことですか? -- ミミック (2021-12-21 13 27 41) このテキストだとそうなるね -- カケル (2021-12-31 19 01 32) 名前 コメント
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イベントドラゴン イベントドラゴンとはハロウィンやクリスマス等のイベントから入手できるドラゴンの総称。 バレンタイン デジグアル タロッタ ファイラ イースター アヤトリス アランガ ヴァースカヴァース ガウリラ スカイリクス ファルゲイズ ミレービー 夏至 カシリウス コスマリスク ソラリゾン ヘクサリオス ヴォルクモス ギャラクシー サイバーニッド クセルトス ロボドン メカノキシド モトロウク ハロウィン アラネアクス ゴリアトゥームブ スクラウェイ スケルター ディスゥヴァ パウキキ パラノクス クリスマス アベフィール スクリフィ トスクニール ナダラー ヒエロキイム ファイリーフェラー ユレレイン クラッシック エーテレウス
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大河竜騎サイバー・E(イー)・ドラゴン VR 水/火文明 (7) クリーチャー:サイバー・コマンド/アーマード・ドラゴン 8000 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、自分のクリーチャーを1体、バトルゾーンから手札に戻す。次の自分のターンのはじめに、そのクリーチャーと同じ名前のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。 ■W・ブレイカー 作者:赤烏 裁定: このクリーチャーが次の自分のターンのはじめまでにバトルゾーンを離れた場合でも、能力は有効。 収録 DMW-15 「レジェンス編II ビガの野望」 評価 名前 コメント
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タッグデュエリスト:鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン(DU) タッグ:F・G・D(DU) タッグ名:龍の支配者達 解説:レート1410 【鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン】使い。 攻略 デッキ名: ※tf3のコピー未編集。予想リスト。未収録カードを発見したら削除願います。 編集求む。50音順求む。 合計42枚+15枚 上級02枚 サイバー・ドラゴン×2 下級16枚 アーマード・サイバーン×3 サイバー・ヴァリー×3 シャインエンジェル×3 プロト・サイバー・ドラゴン×3 メタモルポット 融合呪印生物-光×3 魔法17枚 エヴォリューション・バースト×2 大嵐 オーバーロード・フュージョン 巨大化 サイクロン 次元融合 死者蘇生 洗脳-ブレインコントロール 早すぎた埋葬 ハリケーン パワー・ボンド 光の護封剣(D) 封印の黄金櫃 抹殺の使徒 未来融合-フューチャー・フュージョン リミッター解除 罠08枚 激流葬 聖なるバリア-ミラーフォース-(D) DNA改造手術×3 炸裂装甲×2 エクストラ12枚 キメラテック・オーバー・ドラゴン×3 キメラテック・フォートレス・ドラゴン×3 サイバー・エンド・ドラゴン×3 サイバー・ツイン・ドラゴン×3
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,.. -──--. 、 , - ' `ヽ ,. "ィ .. . . ヽ / . . . . . . . ',. /;イ. . . . . i . i . . i i l i ', /' .i . ; i i ム i l . i j /}/} } ト` l l 从lニリリl l /|イか斗 / } | ハ ∨'_ヒソ`| /' ゞ-7 / l l j l i ヽ'、 ' i /イ i! j ` ヘ ト、 ヾ` _;_ ,j / jリ ヾヽ lヽ.、 ゛ニ' ∠}/l / l ト、l_,イ- ゝ- '´'´ ,j`ヽ ヾ7`、l ll / l`r、 _.. - ''' 〃 _l jj ∠ l l `ヽ / _... -イ/ -' フ l///ヽヽ、_ l l ヽ、 ` ‐ 、 /r  ̄_.. ,z_/ゝ'´ 7 '´ `ヽ、.j l l \ `ヽ | j- ¨/ ̄ / ヽヽ、 ` , イ ト `r-ヽ、 / `ゝ`ヽ、/ / ! ヾ、`. `ヽヽ' ___.. - ニ - ァ'' / | l! ヾ! / -― ニニニ - ニニ.=´ / ./ ,_/ l! | l r  ̄´ ├─ …」 i ./ { /ハ || l l.l └  ̄´ ∨ } ヾソ |.l ヘ l l 入 { 7 j l ト、 l l / ,イ l l. / ,′ | ヘ. l | / j l l l / / | ヽl l / { l | l 名前:ツヴァイ(ストライクフリーダム) 種族:空想種 性別:♂ レベル:20 体力:300 SP:150 こうげき:B ぼうぎょ:E- とくこう:B とくぼう:E- すばやさ:AA- 技 スターライトmkⅢ:SP消費30 敵に光属性の中ダメージを与える。『単体』『光属性』『隊列無視』 ビームサーベル:SP消費10 敵に斬撃属性の中ダメージを与える。『単体』『斬撃属性』『隊列無視』 固有技能 【NJC】:自分はSPを消費しない。『永続』 【PS装甲】:自分が受ける斬撃、打撃によるダメージは半分になる。『永続』 【SEED】:体力が半分以下になったとき、全ステータスを上げる。 【ブルー・ティアーズ】:攻撃した相手が倒れていなかった場合、低確率で水属性の小ダメージを与える。 【スーパー・ドラグーン】:攻撃した相手が倒れていなかった場合、低確率で光属性の小ダメージを与える。 【龍風圧無効】:風圧を中確率でとても大きく軽減する。 【高級耳栓】:咆哮系を中確率で無視する。 耐性 雷弱点 闇弱点
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期間限定ドラゴンを入手しよう! 期間限定ドラゴンの登場するサイクルをざっくり表にまとめました。 期間限定ドラゴン配合 春 レア度 名前 属 性 素材1 素材2 配合 (孵化) 時間 ☆4 バタフライ 春 ☆3プラズマ ☆ファイヤーボール 34 ☆4 ブーケ 春 ☆4バタフライ ☆5オーロラ 58 ☆5 スプリング 春 ☆4ブーケ ☆4ブーケ 72 ☆5 フェニックス 春 上位リーグ報酬 72 ☆5 アクアマリン 石 ☆4スネイルLv.15 ☆4ツリーLv.15 48 ☆5 ピスケス 星 ☆5オーロラ ☆5ダイヤモンド 72 ☆4 シャムロック 春 ☆3パイレーツ ☆3カクタス 48 ☆5 ケルティック 春 ☆4シャムロック ☆4バタフライ 60 ☆5 レプラコーン 春 ☆5ケルティック ☆5ケルティック 72 ☆5 バーナルエキノックス 春 ※下記参照 アランの館 72 ☆5 アリエス 星 ☆4コズミック ☆5アクアマリン 72 ☆5 クリスタル 石 ☆4ファイヤーLv.15 ☆4ツリーLv.15 48 ☆5 ジェスター 春 ☆5レプラコーン ☆5クリスタル 72 ☆4 ラビット 春 ☆4ブーケ ☆4プラント 48 ☆4 イースター 春 ☆4ブーケ ☆4プラント 48 ☆5 エオストレ 春 ☆4ラビット ☆4イースター 72 ☆5 ジェスター 春 ☆5スプリング ☆5エオストレ 72 ☆5 タウロス 星 ☆5スプリング 72 ☆5 ジェスター 春 ☆5タウロス ☆5エオストレ 72 ☆4 カンガルー 春 ☆3シード ☆3ブリック 48 ☆5 サージェント 春 ☆4カンガルー ☆4バタフライ 60 ☆5 ウォーリアー 春 ☆5サージェント ☆5サージェント 72 ☆5 フェニックス 春 ☆5ウォーリアー ☆5スプリング 72 ☆5 エメラルド 石 ☆4ツリーLv.15 ☆4スクリューLv.15 48 ☆5 フェニックス 春 ☆5タウロス ☆5エメラルド 72 ☆5 メモリアル 春 ☆5 フェニックス 春 ☆5スプリング 72 ☆5 ジェスター 春 ☆5スプリング 72 ☆5 ジェミニ 星 ☆4リュウセイ ☆5パール 72 ☆5 フェニックス 春 ☆4リュウセイ ☆5ウォーリア 72 ☆5 ジェスター 春 ☆4リュウセイ 72 ☆5 ダイヤモンド 石 ☆4アングリーLv.15 ☆4ガーゴイルLv.15 48 ※基本 春ドラゴン バタフライ・ブーケ・スプリング ※バーナルエキノックスドラゴン →四角いアマゾナイト4個(500個) 四角いサンストーン2個(250個) 四角いムーンストーン2個(250個) 括弧内は未加工ストーンの数 →ストーン入手場所 ※ラビット、イースターは配合のみ ※ジェスター、フェニックスは期間により進化の組み合わせが変化 ※属性:星=星座 石=誕生石 期間限定ドラゴン配合 夏 レア度 名前 属 性 素材1 素材2 配合 (孵化) 時間 ☆4 バケーション 夏 ☆3シード ☆3ストーム 34 ☆4 サンフラワー 夏 ☆4バケーション ☆5サンライズ 58 ☆5 サマー 夏 ☆4サンフラワー ☆4サンフラワー 72 ☆5 パール 石 ☆4サンダーLv.15 ☆4スネイルLv.15 48 ☆4 ホタル 夏 ☆3アースクエイク ☆3プラズマ 48 ☆5 ヴァイキング 夏 ☆4ホタル ☆4サンフラワー 60 ☆5 ライオン 夏 ☆5ヴァイキング ☆5ヴァイキング 72 ☆5 ブライド 夏 上位リーグ報酬 ☆5 サマーソルティス 夏 ※下記参照 アランの館 ☆5 キャンサー 星 ☆4ダークマター ☆5パール 72 ☆5 インディペンデンス 夏 上位リーグ報酬 ☆5 バーベキュー 夏 ☆4サンフラワー ☆4ガーゴイル 60 ☆5 ビール 夏 ☆4サンフラワー ☆4スクリュー 60 ☆5 リバティー 夏 ☆5バーベキュー ☆5ビール 72 ☆5 ルビー 石 ☆4ウォーターLv.15 ☆4アングリーLv.15 48 ☆5 レオ 星 ☆5サマー ☆5ルビー 72 ☆5 アビス 夏 上位リーグ報酬 ☆4 ハワイアン 夏 ☆3ストーム ☆3パイレーツ 48 ☆5 クマノミ 夏 ☆4ハワイアン ☆4サンフラワー 60 ☆5 オーシャン 夏 ☆5クマノミ ☆5クマノミ 72 ☆5 ペリドット 石 ☆4プラントLv.15 ☆4サンダーLv.15 48 ☆5 ヴァーゴ 星 ☆5サンライズ 72 ※基本 夏ドラゴン バケーション、サンフラワー、サマー ※サマーソルティススドラゴン →輝きのあるヒスイ1個(625個) 四角いアマゾナイト4個(500個) 四角いサンストーン2個(250個) 括弧内は未加工ストーンの数 →ストーン入手場所 ※属性:星=星座 石=誕生石 期間限定ドラゴン配合 秋 レア度 名前 属性 素材1 素材2 配合 時間 ☆4 チェスナッツ 秋 ☆3アースクエイク ☆3ミスト 34 ☆4 グレープ 秋 ☆4チェスナッツ ☆5サンライズ 58 ☆5 オータム 秋 ☆4グレープ ☆4グレープ 72 ☆4 パンプキン 秋 ☆3ストーム ☆3ブレイズ 48 ☆4 ウィッチ 秋 ☆チェスナッツ ☆4パンプキン 60 ☆5 ☆4 コーヌコピア 秋 34 ☆4 ハーベスト 秋 58 ☆5 ☆5 オータムエキノックス 秋 ※下記参照 アランの館 72 ☆5 ゴースト 秋 リーグ上位入賞者 ☆5 48 ☆5 オパール 石 ☆4サンダーLv.15 ☆4ファイヤーLv.15 48 ☆5 トパーズ 石 ☆ウォーターLv.15 ☆4プラントLv.15 48 ☆5 リブラ 星 ☆4リュウセイ 誕生石ドラゴン? ※基本 秋ドラゴン チェスナッツ・グレープ・オータム ※オータムエキノックスドラゴン →四角いアマゾナイト4個(500個) 四角いサンストーン2個(250個) 四角いムーンストーン2個(250個) 括弧内は未加工ストーンの数 →ストーン入手場所 ※属性:星=星座 石=誕生石 期間限定ドラゴン配合 冬 レア度 名前 属 性 素材1 素材2 配合 時間 ☆4 ☆4 ☆5 ☆4 ☆4 ☆5 ☆5 ウィンターソルティス 冬 アランの館 ☆5 ☆5 ※基本 冬ドラゴン ※属性:星=星座 石=誕生石
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タッグデュエリスト:鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン(TAG) 解説:レート1010 【サイバー・ダーク】使い。 ※※二つ目のデッキが有るキャラクターはバージョン違いとして、別のページを作る。 ※※最下層にタッグ用テンプレ ※メニュー→編集で開きコピーする ※文中のカードへのリンクも外部へ。お手数ですがよろしくお願いします。 ※不要になった説明文は削除かコメントアウトを。 ※英数も含め、50音順 &は小文字→&link_atwiki(1548908-card@www29,カード名,target=blank) 注意:カードの名前の表記は、空欄は半角。英数記号は全角になります。 カード名 攻略 出現条件 ストーリーモード:第二章クリア WCSタッグ タッグ名:サイバードラグニティ 鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン(TAG)【サイバー・ダーク】 ドラグニティ-ファランクス(TAG)【ドラグニティ】 デッキ名:鎧纏いし裏サイバー ※英数含み、50音順 ※旧作リスト・未編集・エクストラ済 合計40枚+07枚 上級01枚 サイバー・ドラゴン 下級19枚 クリッター サイバー・ダーク・エッジ×2 サイバー・ダーク・キール×2 サイバー・ダーク・ホーン×2 ドラグニティ-ファランクス×3 ドル・ドラ×2 ブラック・ボンバー×2(D) 炎龍×2 仮面竜×3 魔法17枚 大嵐 オーバーロード・フュージョン おろかな埋葬×2 サイクロン サイバーダーク・インパクト!×2 死者蘇生 龍の鏡×2 ハリケーン パワー・ボンド 光の護封剣 封印の黄金櫃×2 未来融合-フューチャー・フュージョン リミッター解除 罠03枚 激流葬 死のデッキ破壊ウィルス 聖なるバリア-ミラーフォース- エクストラ07枚 F・G・D×3 鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン×3 キメラテック・フォートレス・ドラゴン
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攻略 出現方法:混沌の世界:サイバーエンド・ドラゴン(DU)に5勝 デッキ名:鎧竜最終形 以下デッキ内容 合計40枚 融合12枚 モンスター 上級05枚 サイバー・ドラゴン×3 ヘルカイザー・ドラゴン×2 下級12枚 ドル・ドラ ヘル・ドラゴン デコイドラゴン 仮面竜×3 サイバー・ダーク・エッジ×2 サイバー・ダーク・キール×2 サイバー・ダーク・ホーン×2 魔法16枚 封印の黄金櫃 サイクロン サイバーダーク・インパクト!×2 早すぎた埋葬 抹殺の使徒×2 リミッター解除 おろかな埋葬×3 未来融合ーフューチャー・フュージョン ハリケーン 大嵐 手札抹殺 オーバーロード・フュージョン 罠07枚 炸裂装甲×2 聖なるバリアーミラーフォースー 死のデッキ破壊ウイルス リビングデットの呼び声 フュージョン・ガード 万能地雷グレイモヤ 融合12枚 鎧黒竜ーサイバー・ダーク・ドラゴン×3 F・G・D×3 サイバー・ツイン・ドラゴン×3 サイバー・エンド・ドラゴン×3 融合は推測です。
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mayの町の片隅にある、老廃館。 静寂に包まれた筈の屋敷の屋上で、突如金切り声が響き渡った。 「あああ!!落ちた!!落ちたよぉぉ!!」 男の1人が叫ぶ。 学生時代はラグビー部、社会に出てからは営業マンの仕事で鍛えたその大声は、夜の屋敷に良く響いた。 「だぁくそ!!でかい声で叫ぶな!」 その男を別の男が制する。大声を出すなと言いつつ、自分も負けずとでかい声だ。 「す、すみません!森上さん!」 「全くお前は臆病だな、恭平」 森上と呼ばれた、痩せぎすで身長の低い男は、先程とは違い優しい声で言う。 しかし恭平と呼ばれた、体格の大きな男はタジタジしている。 「で…でも、ゼーガの奴…」 「ああ この高さじゃ… だめだろうな」 「そ!そんなぁ!」 森上は冷静に言うが、恭平は再び情けない声を挙げた。 体育会系の部活で後輩をブイブイ言わせ、社会人になっても上司に媚びへつらいつつ出来た部下には偉そうに振る舞っていた恭平という男。 彼のメンタルは最悪だ。今まで思い通りになっていただけに不測の事態に非常に弱い。 逆に森上は冷静な振りをしつつ、内心焦っていた。 そして彼は焦ると、周りに当たり散らす悪い癖がある。 「…黙ってろ!ダボ!!」 「ひぃ!ご ごめんなさい…!」 森上と恭平は、とある会社に務める平社員だ。 立場的には二人共同じなのだが、森上は40歳で恭平は33歳。 上下関係に厳しい世界で育った恭平にとって、年上というだけで逆らえる存在ではなくなっていた。 そして、「落ちた」と言うゼーガという男は、2人よりも更に年下の26歳だ。 眼鏡の似合うイケメンで礼儀正しく、森上や恭平を慕っていた。そのため2人は可愛がっていたのだが…。 「……ど、どうするんだ?警察に?」 「言ってどうする、その瞬間…俺たちはおしまいだぞ」 「で、でも」 「ゼーガは諦めろ、俺たち2人は『運命共同体』だ 一緒に逃げるぞ。 …俺達の目的もこの高さから落ちては助かるまい」 森上はそう言って、屋敷を後にする。 恭平は一度、ゼーガという男が落ちた中庭の方を見たが、すぐさま追いかけた。 翌朝。ボロボロの屋敷には多数の人間が集まっていた。 勿論屋敷の持ち主でも、屋敷に用事のある人間でもない。 その正体は「中庭に死体がある」という通報を受けて駆けつけた刑事や警察官達だ。 「普通の殺人事件だな、じゃあ俺は帰るぜ」 天下谷神茂巡査部長は現場に来るなり、そういって踵を返そうとする。 彼もまた警察官であるが、デュエルの事件専門の彼にとって、普通の殺人事件は管轄外だ。 だが、そんな神茂の前に一つの人影が現れる。それは人間ではなかった。 「天下谷巡査部長。確かにこれはデュエル関係の事件ではありません。 ですが、警察官としてこのような事件を見逃すのは、オススメできません」 「ちっ…真面目なロボ野郎が!」 「私には、イングラムという名前があります」 「うるせぇ!ここにロボはお前しかいねぇ!つまりロボ野郎はお前の事を指すんだよ!」 「ふむ、だとすれば、私は真面目ということですか。お褒めに預かり、光栄です」 「いや、その直後に野郎って馬鹿に…はぁ くそっ!」 神茂という男は警察官の癖に異常なほど怠惰な男だ。 特に自分の追っているデュエル関係の事件以外の仕事にはやる気がない。 そして怠惰な人間というものは、自分が如何に楽をするかを常に考えている。 神茂は考える。今この場所で一番楽で、面倒のない選択…それは。 「わぁったよ 手伝う。だが期待すんなよ」 「で、ホトケサンは何億人いるんだ?テレビじゃ2人って言ってたけど」 神茂という男は警察官という仕事に熱意はないが、意外なことに適正はある。 特に、死体を見ても平然としていられる部分は他の警察官にはないセンスだ。 …最もそれは神茂が異常なだけなのだが。 「2人…いえ、1人です」 「あ?どーいうことだ?一匹生き返ったのかよ?」 「匹という単位は不適切ですね。そして、生き返ったというよりかは、生き残ったと言ったほうがこの場合は適切です」 「うるせぇ!お前は国語の先生かよ! ちっ!テレビの奴らやっぱ信じられねぇな!!」 こうしてイングラムと漫才をしながら、神茂は事件の合った中庭に来た。 多数の警察官に刑事がそこにおり、それぞれ各所に連絡を取ったり、立ち話をしている。 「邪魔するぜ」 一番人間の集まっている場所に、神茂は無理やり入り込む。そして思ったとおり、そこには死体があった。 だが、死体の状態は、予想できてなかった。 「…頭が吹っ飛んじまったのか」 作業服姿の男の死体。 だが首から上はなかった。 「おそらく、頭から地面にぶつかってしまったのでしょう。即死でした」 「で…もうひとり生き残ったのは?」 「意識不明の重体です…まぁ、命に別状はありませんが、目覚めるまで当分かかるでしょう」 「そうか、後は他のやつに聞く」 神茂はそこまでイングラムに聞いた後、適当な警察官を捕まえて話を聞く事にした。 どうにもこのロボと話すのは疲れるからだ。 イングラムは「待ってください」と制止するが、お構いなしだ。 そうして歩いているとすぐ知り合いの刑事を見つけた。自分より若く話しやすい奴だ。 「天下谷巡査部長がやる気とは珍しい…ああ 失礼しました」 無駄口を一回叩いたが、その後刑事は真面目に説明をする。 「死んだのはゼーガ・イーノ 26歳。img塗装の従業員ですね…ポケットの財布の免許証を見る限り。 彼はもう1人の従業員、有沢純也40歳と抱き合う形で死んでいました」 「抱き合って…って ホモかよ?」 「いや、多分違うでしょう、助けようとしたか、揉み合いのうちに…あそこから落ちたのでしょう …ゼーガさんの死体がクッションとなって、有沢さんは助かったようです、奇跡に近いですが」 刑事は屋敷の屋上を指差した。 ボロボロの屋敷だが、その一角だけ妙に綺麗に見えた。 「あの辺りを塗装してたらしいですね」 「…夜にか?」 「なぜ夜にやったかはわかりませんが… あと あそこを見てください」 「ああ見えるぜ? 綺麗な屋根だからこそ、一角がぶっ壊れているのがわかる」 「揉み合ったにせよ助けようとしたにせよ、今はわからないことが多すぎます。 …おそらく、有沢さんの意識が戻ってから色々と聞くことになりそうですが」 それじゃあ遅すぎると、神茂は心の中で思った。 イングラムの野郎に連れてこられはしたが、デュエル関係でない仕事に時間をかけるわけにはいかない。 だがここで放置して帰ったところで周りがうるさいだろう。 …ならば、やることは一つだ。 「じゃあ俺は、件のimg塗装に行くとしよう」 img塗装は、昨今では珍しい優良企業であり、のびのびとした雰囲気の会社であった。 だが、そんな会社で出た死亡事故に社長は頭を抱えていた。 「…うちの従業員が、申し訳ありません」 見たところそれほど大きな会社ではない。 そして今回の事故から考えて…先は長くないだろう。 「運が悪かったな」 「…いや、運だけでなく、私も悪かったのでしょう。 森上等という男を雇ったのですから」 「…もりうえ?」 「ああ うちの従業員で 今回の作業の責任者でした。 ……実を言うと今回の作業、廃屋敷の塗装の視察は昼に予定していたのですが、急に外せない用事が入りまして。 翌日に回しても、河本さんは許してくれると言ったのですが…そのまま夜間に強行軍したのです」 河本。 見覚えのある名字を聞いて、神茂は少しやる気になる。 あのサイコデュエリストの小娘の案件となれば、存外無駄な行動では無さそうだ。 だが、とりあえず先を促した。河本が噛んでようが噛んでなかろうが、事件を解決しなければ会うこともできない。 「なので、今回の事故に関しては奴が一番詳しいでしょう。 森上という男は仕事至上主義で、仕事のできない奴は人間でないという考えの持ち主でした。 一見優秀な男なのですが、私の目の届かないところでは若いやつに当たり散らしたりして… しかも、能力以上のキャパシティを勝手に抱えて、勝手にそれにキレる始末。 オマケに残業代の申請をサボっていて…」 ここで社長は一旦お茶を飲み、深呼吸をする。 「…申し訳ありません。 近い内に解雇する予定だったのですが、間に合わなかったようです」 「で、その森上はどちらに?」 そう質問された社長は、一瞬神茂から目を逸らす。 礼儀正しく…臆病に見える男であるが、判断は早く、的確であった。 「…朝から来ておりません、電話も繋がらず行方不明です」 どこまで情報を渡すかを考えたのだろう。 だが、隠そうが隠すまいが、最早会社に未来はない。だとすれば…。 「……うちで一番若かったんです、ゼーガは。だから仇を討ってください」 下手に隠すよりも全てをさらけ出したほうが良いだろう。 そう判断した社長の行動は、早かった。 当日彼らが使っていた車のナンバーや車種に、個人と仕事用の携帯番号。更に住所まで教えてくれた。 これだけあればどこかで「森上」を捕まえることができるだろう。 そして作業責任者である奴を捕まえることができれば、事件の全貌は明らかになるだろう。…その男が素直であれば。 img塗装の入ったビルを出た瞬間、神茂は1人の女性とすれ違った。 銀の髪に、閉じられた瞳…スーツ姿の美人の女性を、神茂はさほど意識しなかった。 …だが、彼の長年の勘が、その女を見ろと言った。 勿論性的な理由ではない。 …そして神茂は勘に任せるがままに、その女性を見た。 ビンゴ。 「…おい、お前」 「……なんでしょうか?」 銀髪の女性は、優雅に振り向き、礼儀正しい挨拶をした。 イングラムといいこいつといい、最近は礼儀のなっているやつが多すぎる。 そう思った神茂は、あえて礼儀を捨てることにした。そうすることで挑発するのだ。 「…てめぇ、サイコデュエリストだな!……俺とデュエルをしねぇか? 勝ったら、俺の野望に付き合ってもらうぜ!」 「……デュエルを申し込まれて受けないのは、端くれとはいえ、デュエリストではないですね」 銀髪の女性はそういうと…なぜかカバンからデッキを取り出す。 …スリーブもされていない、裸のデッキだ。しかし妙に使い込まれている。 「なんだ!お姉ちゃんはデュエル初心者のようだな!スリーブに入れないとカードを痛めるぜ!」 「私の名前は、河本 海です。では…いざ尋常に、勝負!」 (やはり 河本か! あの小娘とは似ちゃいないが… まぁいい!) 「俺のターン!… つまづきを発動し カードを1枚伏せてターンエンド!」 神茂は考える。まず思い浮かべるのは、河本 湖だ。 眼の前の女性は、大人っぽく、銀の髪に白い肌。 …そして、思い浮かべる奴は 子供っぽく、金の髪に黒い肌。 海の目の色はわからないが… 湖の目の色は赤だ。そして湖は、炎王デッキの使い手。 海と湖の関係は不明だが、ここまで逆であるのなら…デッキも逆であろう。 (つまりこいつは、海皇デッキの使い手!) 「つまづき」に依存しがちな神茂のデッキは、魔法ゾーンを破壊するカードに弱い。 だが除去手段の少ないデッキでは、彼のデッキは最大限の力を発揮する。 それだけでなく、神茂は除去を防ぐカードを多量に入れている。 手札には愛しのドリームピエロに、エフェクト・ヴェーラー、伏せカードはトラップ・スタンと完璧な布陣である。 …筈だった。 「私のターン …まず、ツインツイスターを発動。 手札から…サイバー・ドラゴンを捨て、貴方の伏せカードを2枚破壊します」 サイバー・ドラゴン? 神茂は一瞬自分の耳を疑った。だが海は本当に、サイバー・ドラゴンを墓地に送った。 そして2つの嵐が、神茂の伏せカードとつまづきを破壊する。 「続けて私は、歯車街を発動。 …そしてエクストラデッキから、サイバー・エンド・ドラゴンを除外し…Sin サイバー・エンド・ドラゴンを特殊召喚! 更に、リミッター解除を発動する」 「…ああ 俺の負けだな!」 神茂は8000のダイレクトアタックを受ける前にサレンダーを選択した。 「ちっ!海皇だと思ったのに!」 「ふふ、そうですね、当たってますよ…普段はそれを使っていますから」 「…普段は?」 「このデッキは借り物です、…この会社に務める、有沢さんの物ですね。 私の屋敷… ああ 事件が起きた屋敷に置いてあったので、返しに来たのですが…」 「有沢って奴ならまだ病院だぞ」 「…そうですか、けど、仕事の話もありますからね」 そう言って、海は去ろうとする。 …せっかくのサイコデュエリストを逃がすのは惜しいが、負けてしまった以上神茂には何もできない。 だが、海は数歩進んだ後…振り向きもせずに言った。 「有沢さんは、デッキに守られたのです。 数々の悪意から…」 「…どーいう事だオイ!」 「ふふ、私はサイコデュエリストだから、カードの言葉がわかるのです。 でも今は科学力が進んでいる時代。そんなオカルトよりも、警察であるのなら真実に辿り着くのも時間の問題でしょう。」 海は、今度は振り向いて言う。 「…ゼーガは、森上の指示で有沢さんを殺そうとし…一緒に落ちて、1人だけ死んだのです」 22年前。1人の男子高校生が、教室で倒れているところを発見された。 猛勉強の末に高校に入るもレベルの高さについていけず、家は片親で貧乏。 しかし少ないながらも友に恵まれ、親にも愛された少年は、なんとか学業に着いていった。 顔立ちも良く優しい少年は、女子にもモテモテだった。 …それを、18歳の森上は潰そうとした。 彼は少年と同じく…いや、少年以上に貧乏であった。 両親は健在だが、母親は毎日違う男と寝るような女で、父親はそんな母親を放置して仕事に明け暮れている。 そんな状況であったが、森上は成績がトップであった。 ……彼は、自分と同じ状況なのに、成績が悪い少年が許せなかった。自分よりモテる少年が許せなかった。 だから彼は、周りの男子を下僕にし、教師と組んで、少年を「いじめて」追い詰めた。 始めは下僕共をけしかけてノートや教室を捨てる、給食をわざとひっくり返すといった、加害者たちにとっては些細物だった。 …それでも、やられた方には堪らなかったが。 やがて少年が、友達らと別クラスになった後…いじめはエスカレートした。 金銭の要求、少年の自宅の車や植物の破壊、机を投げ捨てる、下僕たちに女子を覗きさせ、そいつに罪を押し付ける等…。 少年は友達に助けを…求めなかった。彼は優しすぎたのだ。友達を巻き込みたくないと思うくらい。 そして彼は自死を選んだ。 しかし少年は死にきれなかった。 首を釣ったロープが腐っていたため千切れてしまい、その姿を友達に発見されたのだ。 …少年は友達を巻き込んだこと…有沢純也を巻き込んだことを謝罪したが、有沢はそれを許した。友達だから。 だが有沢は、少年を追い詰めた奴らは許さなかった。 その後、森上の下僕達は1人でいるところを、何者かに襲撃された。 1人、また1人と…急にバイクに乗った奴らに取り囲まれ、殴る蹴るの暴行を受け、身ぐるみを剥がされた。 服、金、荷物全てを奪われ、価値のないいらないものは目の前でバイクの下敷きにされたのだ。 同時に森上の悪行はバラされ、彼はクラスで村八分にされた。 ……しかし、成績優秀だったが為、彼は教師に、学校に…そして両親に守られて、学校を去ったのだ。下僕たちは守らなかったのに…。 流石の両親も、息子を守るくらいの愛情はあったのだろう。 だがここで森上は勘違いをしてしまった。自分は王だから、何をしても、誰かが助けてくれるのだと。 学業を…仕事を疎かにする奴らは、差別しても構わないのだと…。 両親が死に、妻を得、子供が生まれても、彼のその思いは変わらなかった。 そしてimg塗装に雇われた後はメキメキと売上を伸ばし、役職はないがヒラではリーダーのような扱いになっていた。 恭平やゼーガと言った、馬鹿だが忠実な下僕もできたところだったのだが…。 …3ヶ月前に有沢が転職してきて、彼の精神は大いに狂うこととなった。 「久しぶりだな…見つけたぜ」 それでも、有沢は後輩の為立場は下で…正直、要領は良くなかった。 ただ真面目には働いていたが、森上にとって彼の働きは満足できるものではなかった。 森上は早速、彼を馬鹿にした。…文房具を奪ったり、工具を壊したりもした。 恭平やゼーガも、有沢の事を馬鹿にしていた。 ゼーガに関しては社長の評価は高かったが、人を小馬鹿にしたような態度を隠すことのない彼は、有沢にとっては不服なものであった。 恭平に関しては完全に有沢を舐めている。 だから2人の礼儀がなってないと叱ろうとしたが、そういう時は自分がこういうのだ。 「まずは仕事で結果を出してからにするんだな!」 有沢はその後、恭平ゼーガコンビの反撃に会い、黙って去るのだ。 あの時、下僕たちを懲らしめ、自分を追い詰めた有沢。 そんな有沢の正体は仕事もできないデク野郎。 その事実が、森上には嬉しかった。 そして来て1ヶ月後、森上に絶頂期が訪れる。 有沢は恭平を叱っていた。 マニュアルを作らずに仕事をやらせ、横から口出しをしていた恭平を。 そこに森上は「仕事ができないのだから仕方がないだろ」と突っ込もうとした。 しかし現れた森上の前に、カードを置かれた。 「デュエルをしようぜ」 「こいつ!会社におもちゃを持ってきてるぜ!!!」 「…何!?」 会社に私物は持ってくるなと、森上は散々言っていた。 そこで、デュエルモンスターズを持ち込んだ有沢を見て、森上は子供の頃の、楽園を潰された恨みを晴らすことにした。 森上は知らなかった。デュエルとは…老若男女関係なく、対話を産むための物だと。 彼にとってはカードもゲームも「おもちゃ」 仕事や学業を疎かにする、唾棄すべき存在 「ははは!!もう40なのに心はガキのままだな!」 「よっ!!親父赤ちゃん!!」 「…アダルトチルドレンですね」 調子の良い恭平と、慇懃無礼な態度のゼーガも援護射撃をする。 ゼーガの言葉の使い方は間違っており、実は彼も無知を晒しているのだが、そんな事今は関係ない。 それにツッコみを入れればゼーガに恥をかかせることはできるが、他の2人が余計うるさくなるだけだろう。 だから有沢は耐えた。無言で耐えた。 そして森上は、彼に対して言ってやった。 「遊んでいる暇があれば仕事を覚えろ。 おもちゃを持ち込んで文句を言うんじゃない」 直後、社長が帰ってきて…3人は嘘のように静かになった。 だが、笑みは溢れていた。 笑えば笑うほど…森上は思っていた。 あの時のように「ヤクザ」をけしかけてこいと。 「おもちゃの龍なんかじゃなく、正々堂々とこいと」 …そうすれば、もうこいつに未来はない。 ヤクザをけしかけた時点で、自分には大義名分ができると思っていた。 思っていた筈だったのに。 「見えて、来ましたね」 森上の当時の同級生や、会社の人間を捕まえて、紫苑はここまで推理した。 動機としてはこうだろう。 …森上という男は常に、誰かの上に立っていた。 それを邪魔したのが有沢…ヤクザの息子だ。学生時代はそんな彼から逃げるしかなかった。 しかし彼が、社会人としての能力に欠けることを知った森上は、かつての復讐を遂げた。 …が、それでも彼は有沢が怖かったのだろう。 「ちっ 今度は原かよ、ロボ野郎の世話はしなくていいのか?」 「サイコデュエリストの世話をして本業を疎かにしている人に言われたくはないですね」 「けっ!根暗が!」 森上と恭平は、社用車で県を跨いで逃げていた。 だがその途中の山道で横転し、その後は走って逃げていたが… 本名でホテルに宿泊しているところを警察に御用となった。 森上はだんまりだったが…下僕の恭平を問い詰めたところ、あっさりと白状した。 「…森上さんが!有沢をぶっ殺そうって!事故に見せかけて!!落とそうって!! ゼーガはまだ!有沢と仲良かったから…あいつが突き落として 僕が命綱を切る!!」 「そうか」 「これで!僕の罪はなくなるんですね!!!」 「…ああそうだな、お前の罪を無くすことを考えたんだけど… 良く考えた結果!!!やっぱ無理だよ!バーカ!!!」 神茂は「正直に話してやれば、無罪を考えてやる」と言ったら、…恭平は案の定飛びついた。 それを見て森上は怒鳴った。 「馬鹿野郎!!!『考える』って言っただろうが!」 「あ…あぉぅ……」 恭平は変な声を上げ、動かなくなった。 そう、「考える」とは言ったが、「する」とは言ってない。 だが臆病者はそれに飛びついてしまったのだ。 「…意識を失っていますね」 「そいつが全部やった、俺に罪を押し付けようとしてな」 恭平が黙った頃を見計らって、森上が言う。 紫苑はそんな男の姿を、ゴミを見るような目で見つめる。 「大体警察って酷いよ。昔は多少、人を虐めても叩いても問題なかったのに。体罰だって、体で覚えさせるには必要だっただろ? 若いやつはすぐブラックだーとか言い出してさ、警察もそれにビビってさ 今やちょーっと突っつくだけで逮捕!そんなんでこの国が良くなると思ってるのか?」 「追い詰められたら敵を貶めて自らの価値を守ろうとするのは、若いやつ以下の子供ですよ」 「あーはいはい 警察様のこーしょーな意見はどうでもいいから…早く帰らせてくれない? 俺、仕事いっぱい持ってるんだよ ただこいつ 恭平も仕事持ってるから、…変な事で逮捕されるのも嫌じゃないか? だから連れ出したんだけどさ やっぱ駄目だから渡すよこいつ けど俺は何もしてない、俺が目を話してる隙に ゼーガが死んだ あいつも優秀だったのに、死ぬのが逆ならな」 臆病な奴は、自分が追い詰められると口数が多くなる。 結果…言わなくても良い事を言ってしまう。 「…バーカ!」 神茂は、先程恭平にしたように、森上の眼の前でも叫んでやった。 多量の唾を吹きかけられ森上は不服そうだが、彼が喋る前に、神茂がまくし立てる。 「警察の発表って早いんだけど、マスコミの奴らはすぐその発表をメディアに載せやがる。 たとえそれが誤った情報でもな!」 一瞬意味がわからず森上は怪訝そうな顔をする。 「……ぶっちゃけると、初動で2人死んだという発表でニュースになって…その情報のまま、更新されてないんだ!」 「…どういう、事だ?」 「つまり、もう1人…有沢が生きていることを知っているのは、我々警察関係者だけです。 img塗装の社長には説明しましたが、彼には黙ってもらっています」 「ま、手を下したのがお前じゃなくても…お前は人が死ぬところを見た。 そして生きている人間を見殺しにしようとした。見て見ぬ振りは出来ない筈だ」 怪訝そうな顔から、絶望のような顔になる…。 そんな森上は…微かに残ったプライドを引き絞り、紫苑と神茂を睨みつける。 森上は頭がいい。今この状況を切り抜ける妙案を考えていた。 だが、思いつかなかった。 森上は頭が良い。だが、頭が良いだけで、人間として最善の行動が思いつかなかった。 人間としては足りないものが多すぎた。 そして彼は白状することにした。どうして殺そうとしたのかを。 「サイバー・ドラゴン」 「あ?」 「あの…有沢の持ってるカードのドラゴンが…襲ったんだよ。俺の妻を。 妻は大怪我をして入院中。それだけじゃなく衣類や財布を全て盗まれた。精神ショックも大きい 恭平は、尊敬する父親を ドラゴンが襲い…車を失いショックで入院中。 そしてゼーガは、家を滅茶苦茶に壊された!! あいつが最初にやったんだ!だから俺らは正当防衛で!」 「…その証拠は?」 「え?」 「証拠でもあるのか?写真でもあるのか!? ドラゴンが襲った写真!!そのドラゴンがアリサワの物だって証拠が!」 白状しつつも…最期まで、自分は悪くはないと嘯く森上。 だが神茂は知っていた。…デュエルモンスターズの精霊は、写真に写らないことを。 有沢の家族であるヤクザは、狡猾な奴であった。 森上を直接狙わず、こいつの下僕から狙ったのだ。こうすることで森上を精神的に追い詰める事をした。 だが有沢はそんなヤクザを嫌った。そしてヤクザは有沢の心を汲んで、闇討ちをやめた。 だが、有沢が10年間使い続けていたサイバー・ドラゴンも、同じことをした。 しかしサイバー・ドラゴンは幼稚であった。彼は…個人としては無実の人間を襲ってしまったのだ。 しかし、それによって森上は恐怖を覚えた。あの時と同じだと。 …だが、子供の頃は逃げることしかできなかった森上は、大人になった今、有沢を始末しようとした。 …自分の心がガキのままだということも知らずに。 森上は決意をした。アイツを殺す為に。 だからまず、駒を用意した。 「…成功したら俺のボーナスをやるよ そしてこの屋敷には俺たち以外誰もいない。 殺しても、隠せるぜ!」 下僕2人を大金で釣り、塗装中の事故を装って殺す作戦を立てた。 小さな事ですぐに怒る有沢を、ゼーガや恭平は嫌っていた。 だが、実行犯のゼーガはツメを誤った。 …森上も恭平も知らないが、彼は有沢に言われたのだ 「お前の彼女、ヒメコちゃんだっけ? 今頃俺のヤクザ達によって 皆に股を開いているかもな」 その言葉に、ゼーガは発狂した。 有沢はこのような時の為に、ヤクザ達に3人の情報を集めさせていた。 そして当初ゼーガを信用して、彼にだけは打ち明けていたのだ。自分はヤクザの息子だと。 ゼーガはそれを信じていなかったが…彼女の名前を当てられた事で確信してしまった。こいつはヤクザの息子だと。 発狂し、…そして、他人を影で小馬鹿にして生きていた卑怯な奴は、せっかくのハンサム顔を爆散させ死んだ。 更に 有沢を殺すという任務すら達成できないという、情けない最期であった。 …有沢も人間的に褒められた行為ではないが、蛇の道は蛇…。 彼は人間のクズと戦う為に、自らもクズとなるしかなかったのだ。 その報いは今、意識不明の重体という形で降り注いでいた。 …そして、森上と恭平にも、報いの時は来た。 しばしの沈黙の後、 「しゃしん…?」 森上は、日本語のわからない外国人のような反応をした。 サイバー・ドラゴンが、有沢のものという証拠… いや、妻がサイバー・ドラゴンに襲われたという証拠がない限り…森上は急に有沢を殺そうとしたことになる。それは最早快楽殺人者の思考だ。 「…お前、多分死刑だろうな」 「え?しけい? …!! 死刑は嫌だ!!俺には妻が!!子供がぁ!!!」 …折れた。 散々言い訳を重ね、罪を押し付けて、ずっと逃げ続けていた男は…遂に捕まった。 実際、死刑するには難しいだろう。 何故なら現行犯のゼーガは死んでいる。 自分は見ているだけなのだ。ゼーガが勝手に殺そうとした。そう言い張れば、死刑にはならないし、弁護士もそういうように進めるだろう。 だが、ゼーガに指示したことが自分だとわかった場合…どうなるか。 紛いなりにも警察官にその事を言われ、最早森上は思考が困難となっていた。 しかし神茂にはこいつが死のうが生きようが関係ない…そう思っていた。 だが、次の言葉を… 「刑事さん!どうにかなりませんか!?」 その言葉を聞いた瞬間、人を喰ったような不真面目な男は…一瞬だけ熱い心を取り戻す。 「…てめぇが、いじめという名の犯罪をやめれば!下僕共がボコられてる時に少年に謝れば! 家族全員で逃げなければ!社会人になるまでに人間としての心を取り戻せば! 社会人になってちっぽけなプライドを守らなければ!クソみたいな俺ルールを押し付けなければ! 恭平やゼーガを馬鹿に育てなければ!!バレた時恭平の馬鹿に罪を押し付けなければ!! 悪をやるなら中途半端な論理感を振りかざさなければ!おっさんの顔しながらガキみたいな精神構造じゃなければ! その時点でどうにかなったのを!!全部!!てめぇが捨てたんだ!!」 神茂はそう言い放った後、森上を蹴飛ばした。 そしてとどめの一言をぶつけた。 「お前のせいで妻と子供は一生不幸だな!!!ギャハハハハハ!!!!」 「やりすぎです」 恭平と森上は、目を見開き口をパクパクさせながら連行されていく。 最早人として生きることは困難であろう。 後は裁きの時を待つだけだ…。 「いや、恭平の方は臆病すぎて勝手にぶっ壊れたし。 けどあそこまでしないと、森上の奴一生しらばっくれるぜ?」 「まぁ…そうですが、それにしては急ぎ過ぎだと思います。 そういえば河本財閥は、この屋敷を放棄するみたいです」 急ぎすぎ…、確かにそうだなと神茂は思った。 だが急がなければ、サイバー・ドラゴンを実体化した奴に辿り着けまい。 神茂の目的は犠牲者の無念を晴らすことでも、悪いやつを懲らしめるためでもない。 カードのモンスターを実体化し人を殺す奴を見つけ出すことだ。 …だからこそ、犯人と犠牲者の人権を無視して解決を急いだ。 「ああ 捨てるんなら俺に欲しいくらいだ」 「安値で売るみたいですよ」 「…まーぁ、今も中庭を歩いたら、ゼーガのノーミソ見つけちまいそうだしな」 下品な冗談を言う神茂。 それを見て、紫苑は思う。 「…貴方は、森上にあんな事を言える立場ではありません」 「けっ!わかってるよ!自分が人間のクズだってのは! だが俺はクズと付き合いたくはないだけだ!!」 流石の神茂も、犯人なんざどうでもいいとは言わなかった。 思ってはいたが…どうして自分はあんな事を言ったのかわからなかった。 こういう時は…何もかもが面倒になった時は、喚き散らしながら去るのが一番いい。 そうすれば誰も追いかけてこないから。 「あー!どっかにサイコデュエリスト落ちてないかなぁ!」 叫びながら、神茂はその場を去った。…新たな事件を求めて。 残った紫苑はただ、その姿を見つめて思っていた。 「…もしかしたら彼がサイコデュエリストを求める理由は…」 一瞬紫苑の頭をよぎったそれは、妄想に近い邪推だ。 だから紫苑はそれを忘れ…仕事に戻っていった。 img塗装は規模を縮小されたが、倒産までには至らかったが…社長もまた、逮捕された。 警察が来た時、潔く両手を差し出したらしい。 有沢は意識は戻ったが当分入院することとなった。退院後も車椅子生活である。 …知らぬとは言え、幾多の少年を傷つけ、そしてゼーガにあのような事を言った報いだろうか? 森上と恭平の家族は人知れず引っ越し、誰も来ないような辺境でひっそり暮らしているらしい…。 そして当の2人の精神は完全に崩壊し、人間としての復帰は不可能となっていた。
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サイバー・レーザー・ドラゴン(OCG) 効果モンスター 星7/光属性/機械族/攻2400/守1800 このカードは通常召喚できない。 このカードは「フォトン・ジェネレーター・ユニット」の 効果でのみ特殊召喚する事ができる。 このカードの攻撃力以上の攻撃力か守備力を持つ モンスター1体を破壊する事ができる。 この効果は1ターンに1度しか使えない。 サイバー モンスター破壊 光属性 最上級モンスター 機械族 関連カード フォトン・ジェネレーター・ユニット(OCG)